Junya君 Ringling College of Design コンピューターアニメーション合格 

Junya君

2022年度 Ringling College of Design Computer Animation合格 奨学金$14,000!!

PI入学セメスター:2021 Summer

・生活について

今、またはPI在学中、どのような暮らしをしていますか、していましたか?(ルームシェア等)

 PI在学中はアッパーウエストサイドという地域のアパートのシェアルームに住んでいました。

どのようにニューヨークでの住まいを探しましたか?

 mixbという日本人向けのウェブサイトで探しました。

ニューヨークに初めて住んでみてのニューヨークの印象を教えてください。

 僕は日本では関西に住んでいたのですが、大阪と似ているような気がしました。それはニューヨークに住んでいる人々から感じるエネルギーやフランクさ、また街自体の賑やかな雰囲気が、東京というよりは大阪に近いなと思ったからです。

生活の中でニューヨークならではの良い点と悪い点を教えてください。

 良い点としては、様々な場所から人々が集まっているため、初めて知り合った人だとしても分け隔てなく接し合える点、またアメリカ屈指の都市なので、食べ物や娯楽には苦労しません。街中にギャラリーや美術館が沢山あるので、新しいアーティストなどを沢山知ることもできて刺激的です。

 悪い点としては物価が高いです。なので、地域のスーパーマーケット等などで冷凍の野菜や食品など(Trader Joe'sの冷凍のカレーはおすすめです)を買い溜めしたり、自分なりに工夫をして生活していました。

P.I.Art Centerに通っている間の生活スケジュールなどはどのようでしたか?

 基本的には午前中か昼には学校にきて、授業が3時間ほどあり、その後は自由に設備を使って作品制作をし、18〜19時には帰宅して自炊したり友達とご飯に行ったりというようなスケジュールでした。

受験を終えて

P.I. ART CENTERにはどのくらいの期間いましたか?

 7ヶ月ほど在籍していました。

なぜ留学を志しましたか?P.I. ARTCENTERを知ったきっかけは何ですか?

 

 留学を考え出したのは大学2年生の頃で、その頃僕は得意な絵を使う仕事をしたいと思っていたものの、通っていたのは一般大学だったので、卒業後にもう一度日本の美大に通い直そうと考えていました。そんな時大学のゼミの教授にその事を相談をしたところ、海外の大学に行ってはどうだという話をしていただき、直感でそれだと感じ、またやりたい事があるなら若いうちに挑戦するべきだ(特に留学は就職してからではさらに腰が重くなる)という助言を頂き、アメリカの美大に進学して将来はアメリカで映画に携わるアーティストを目指すという道を選びました。その後ネットで日本人向けの海外美大対策をしている予備校を探していた時にPIを知りました。

 

P.I. ART CENTERに通っている間の生活の流れはどのような感じでしたか?またその間、不安や不満などはありましたか?

 1日のスケジュールは前述通りだったのですが、僕が通い始めた時期はコロナ全盛期で最初の2ヶ月ほどはリモート授業が多く、さらに外国で1人で住むという事自体の不安がありました。ですが、本格的に授業が始まってからは他の生徒や先生と実際に関わっていくことで徐々に暮らしに慣れていき、課題や制作に追われつつもとても充実した生活を送る事ができていたと思います。

PI ARTCENTERではどのような事を学びましたか?

 PIで1番学んだ事は、妥協せず真摯に作品づくりに取り組んでいけば着実に良い作品になっていくという事です。ニューヨークに来てすぐの頃、まだ自分がアメリカの美大を受験するという実感がなく、課題等を妥協したり授業の前日に短い時間で仕上げたりと、自分の絵に対してあまり良い姿勢で向き合えていませんでした。しかし、先生やカウンセラーと話していく中でこれではダメだと自覚し、そこからは時間をかけて丁寧に作品制作を行っていきました。それらの作品を先生に見せた際、それまでには無かったような良い反応をいただけて、それが自信に繋がりどんどんその後の作品も良くなっていきました。この経験から地道に努力を重ねる事が才能以上にいかに大切であるか知る事ができました。

 

受験するにあたり、何に一番苦労しましたか? 

 僕はアニメーション学科を志望していたので、オリジナルのストーリーやキャラクターを考え、それらを一から絵として形にしていく作業、そしてそれらに少しずつ修正をかけていって、受験で使える完成度まで持っていく過程はとても苦労しました。

P.I.ART CENTERでは、実際にどのような授業を受け、ポートフォリオを作っていきましたか? また、役に立ちましたか?

 PIでは1週間に3つの授業を受けていました。1つはフィギュアドローイングの授業で、目の前にいるモデルの方を見ながら数時間かけて木炭等でデッサンしていく授業でした。この授業は身体を描くうえでの基礎力を鍛えるのに役に立ちました。2つ目はキャラクターデザインやコンセプトアートの授業で、実際にニューヨークでイラストレーターをされている先生からキャラクターだけではなくストーリーの作り方まで様々なことを教えていただき、また課題も毎週出るのでそれにしっかりと応えていくことで作品のクオリティを徐々に上げることができたので助かりました。3つ目はドローイングの授業をとっていました。この授業ではアクリル絵の具を使ってキャンバスに絵を描いて、それを画家をされている先生に講評してもらい、また描いてを繰り返していました。デジタルではなく実際に絵の具を使って色について学ぶことができたので、その後デジタルで色をつける際にも作品の質がグッと上がったのでとても役立ちました。ポートフォリオに関してはそれぞれの授業で作ったものをそのまま使うことができたので、授業にも本気で取り組めるうえにポートフォリオも出来上がっていくので効率良く制作することがができました。

 

英語はどのようにして勉強しましたか?

 英語はニューヨークに来る半年ほど前からTOEFL対策の塾に通っていました。僕は学生の頃から英語が大嫌いで成績も悪かったため不安だったのですが、単語をひたすら覚えたり、過去問を何周も解いていくことでだんだんと英語の基礎力は上がっていきました。ただ渡米時は基準であるTOEFL80点には届いていなかったので、PIに来てからは外国人の先生や友達と積極的に会話をすることでリスニングとスピーキング力を鍛えていきました。その後、TOEFLではなくDETという比較的新しい試験をTOEFLと同じように使用できることを知り受験したところ、運良く1度目の受験で必要な点数を取ることができました。DETはTOEFLよりも価格が格段に安く、在宅で1時間で受けることができ、なおかつTOEFLよりも点数が取りやすいテストなので(個人的に)、英語が原因で海外受験を悩んでいる方にはめちゃくちゃオススメです。

これから留学を志す人へのアドバイスなどはありますか?

 留学は、行く前は不安な事ばかり考えがちですが、いざ行ってしまえば案外楽しく暮らしていけます。よく言われることですが、とりあえず行ってみる、とりあえずやってみることが大切な心持ちかなと思います。例えば、自分のことを誰も知らない土地で、日本語以外の言語を話して、新しい人たちと出会って、切磋琢磨しながら芸術の勉強ができると考えれば、こんなにワクワクすることは無いんじゃないでしょうか。留学は楽しんだもん勝ち、行動したもん勝ち、全部自分次第です。頑張ってください!